私はずっと自分に自信がありませんでした。
21歳で結婚して、22歳で出産。そこから子育て人生の始まりです。
初めての経験なので、たまごクラブ読んで教科書通りの子育てをしていました。
もともと負けず嫌いの私は、若いママだから…って言われるのが嫌で
離乳食は、全部手作り、股関節にいいと言われたので布オムツにして。
お金が無いけど、可愛い服を着せたくて私の古着でリメイクして子供服作ったりしてました。

でもうちの長女は本当に難しい子で、赤ちゃんの時はずーっと泣き続けて、
1時間眠れる時が無くてこの頃は睡眠不足でイライラしていました。
保育園に通い始めても、誰とも遊ばず1人で先生の足元で、
お迎えに行くまで6時間泣き続けてました。ある意味根性ですよね。
参観日やお遊戯会に行くとみんなと同じ事が出来ない娘に、何でうちの子だけ??
っていう想いで私は毎回泣きながら帰っていました。
遊ぼうー!って誘ってくれる子がいてもそっぽ向いて返事も出来ない不器用な子でした。
うまくいかない子育てへの不安と、20代後半で周りの友人はバリバリ社会で働いていて、
社会から取り残される不安。毎日何かに焦っていました。
何かを得ようと、梅田のホテルでサービススタッフのアルバイトをしてみたり、
派遣会社に登録したりしましたが、子供って病気するので当日欠勤せざるを得なくて続けられませんでした。
じゃあ資格を取ろう!と思い色々チャレンジしました。ネイル、アロマ、マッサージ、宅建…
今、何も役には立っていません笑笑
その焦りは子育ても同じで、このままじゃこの子は生きていけないと思って、
何か得意な事を一つ作ってやりたいと思って、自分と同じように色んな習い事をさせました。
英語、ダンス、バレエ、体操、書方…何をやってもうまくいかず平均以下でした。
くもんだけはグングン伸びて、クラスの子をどんどん追い越しました。
負けず嫌いの娘にはピッタリだったみたいです。
この頃から私は化粧品メーカーのBAとして働くようになりました。
長女小学2年生、次女2歳
勤務時間は11時〜19時半
通勤時間は2時間以内、土日勤務
子持ちのBAが1人も居ない時代だったので、容赦ないシフトで、まぁ忙しい毎日の始まりでした。
またまた負けず嫌いな私は、家族や近所のママさん達に仕事しているから出来ていないと思われたくない。
職場には子供がいるから出来ないと思われたくない。
と思って子育ても家事も仕事も100点取りたくて必死の毎日でした。
その結果、職場ではコンクールの女王と呼ばれ、家の中は常にピカピカ!
毎日必ず手作りのご飯を5時起きで作っていました!
でも完璧なのは見える部分だけ…
身体はクタクタで疲れ過ぎて1人お風呂で涙を流していたのを今も覚えています。
とにかく20代後半は焦りと不安でもがいていました。
30代は子育てに1番悩んだ時期です。
正直、若くして子供を産んだので、精神的にも経済的にも余裕は全くなく、未熟な母親でした。
思春期の娘が人生に迷い、闇の中にいました。
苦しんで、1人で泣いて暴れる娘をただ見守るだけで何も出来なかった。
それは私が未熟なせいだと、ずっと責めて…
でもどうしていいかわからず、ただただ逃げ出したかった。
本気で死を考えた事もありました。
そんな私に、次女は
「ちっちは絶対大きくなってもママが悲しむ事はしないから安心してね」
って優しく言ってくれます。
いつも次女が必死で家の中を明るくしてくれて、我が家の天使でした。
ある日、娘の言葉でこの娘にどんなに嫌われようと、刺されようと、違う事は違う、
正しい事を伝えるのが私の責任だと思い、人生に腹をくくりました。
(誤解があるといけないのですが、家庭内暴力とかは全くありません笑笑)
ずーっと逃げたいと思っていた子育てに真っすぐに向き合って、
例え何があっても全部の責任を母親の私がとる!って思うと凄く楽になったのと、
始めて心の底から、長女の事を可愛いと思う事が出来ました。
酷い母親ですよね…それくらい余裕が無かった。
長女は高校生になりすっかり精神的にも安定しました。
今考えると完璧主義者の長女は色んな事がプレッシャーだったのかもしれません。
長女が高校3年生、次女5年生の時コラぼる会の委員長に任命して頂きました。
会社の事務員+ホームエステのwワーク、受験生の娘…とまた忙しい日々の始まりです。
ただ20代の頃のようにがむしゃらに100点とるのは無理だと思って、60点で満足しようと頭を切り替えました。
仕事も、子育ても、コラぼる会の委員長も100点目指して努力はするけど、60点取れたらそれでいい。
自分に出来ない所は出来る人にお願いしたらいいんだと思うようにしました。
ここからが私の人に押し付ける術の本領発揮ですね笑笑
パソコン苦手…
人前で喋るのも苦手…
きっちり準備整える苦手…
じゃぁ私は何が出来るんやろう??って考えた時に1つだけ得意な事見つけたんです!
昔から甘え上手😁なんです笑笑
1人1人に役割分担して、納期決めて、逃げれないように責任者まで決めて笑笑
そもそも個々の能力が高いので、スムーズに進む上にクオリティも高い!!
すごーい!私がポンコツでも素晴らしい例会が出来上がるんです!!
むしろポンコツな分、一人一人が責任感を持って全力で取り組んでくれるので、みんなで達成感を味わう事ができました。
私はアニメ声で「おねが〜い♡」って可愛く甘えてるつもりでしたが、最近知った事実では、
おっさんからの「頼むで!任した!!」っていう脅しにしか聞こえなかったらしい…笑笑
結局40代になった今も私は何も出来ません。
でもそれは20代の何も出来なかった自信のない頃とは全然違います。
1年間、コラぼる会会長として学んだ事が沢山あります。
決断をするということ
責任を負うということ
悩んだ時期も、苦しい決断もありました。
でもそれら全ての経験が成長させてくれるということを知りました。
そしてどこの会にも負けない価値があると私は自信を持って言えます。
みんなが本気で向き合い、全力で取り組む。1人じゃ出来ない事もみんなでなら出来る。
人と人が繋がって絆がうまれる。
そんな最高のコラぼる会の会長をさせて頂いた事で、
42歳の私はポンコツのままですが、もう焦りも不安もありません。
何があっても諦めず前向きに生きていける自信があります。
それは本当に皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。
ただの異業種交流会じゃない。中に入りこまないとわからない。
それをみんなに伝えたいです。
2020年12月30日
コラぼる会会長
藤原成香